bebeです。
数年前、リンリンが小学校低学年の頃のお話。
今は亡き義母が脊柱管狭窄症の手術を無事に終えて退院したので、家族みんなで実家へ会いに行っていました。動く時にまだ介助が必要だったけど、思ったより元気そうで。キキとリンリンがお風呂のお世話をしたり、沢山話しをして帰ろうとした時、
「今日はバァバとお泊りする」
とリンリン。
リンリンは甘えん坊の末っ子気質でいつも私にくっついていて、寝るときも私と一緒でないと寝れない子でした。1人でお泊りもしたことは無く、まだ体調が万全ではないバァバに迷惑掛けるだけだと思い「無理じゃない?」と言ったのですが、
「バァバと一緒に寝る」
と言い張って絶対に譲りませんでした。
この時のリンリンのいつもとは違う頑固な感じをちょっとオカシイと気づけば良かったのですが、退院してきて久しぶりに会えたバァバのお世話をしたいのかなと思ってしまったのです。ちょう土曜日だったし、リンリンの大好きな義兄もいるので何かあったら迎えにいけば良いかと(自宅から20分くらい)トトと話しました。そして、バァバに迷惑かけないように、リナが寝るまでトトが実家で様子をみてくれていました。
そして、22時くらいにリンリンも眠ったようだったので、トトも自宅に帰ってきました。
次の日、
トトが迎えに行くと、1人でお泊りが出来たリンリンの成長ぶりにバァバもとても喜んでくれて、大満足で帰ってきました。
帰ってきたリンリンが夜中に起こった事を話してくれたんです。
リンリンとバァバは仏間に寝ていて、リンリンは夜中に目が覚めたそうです。
「飾ってあったジィジの写真の口がパクパクと何か話すように動いてたよ」
「あと、壁に飾ってある木彫りの馬の足が走るように動いてた」
ジィジ(義父)は15年程前に亡くなっていて、仏壇の上に写真が飾られています。
怖いという感じはしないような口ぶりだったので、あまり大げさにせずに「ふしぎだね~」というくらいにしておきました。
それから何日かしてリンリンは体調が悪くなり、学校を休みがちになりました。
熱は無いのですが、体がダルくて気持ちが悪いと言っていました。そして体調が悪いにも関わらず何故か「バァバの家に泊まりに行きたい」と何度も言っていました。
この時点でようやく気付きました。憑いてきたなと。
自己主張が少なめで、頑固ではないリンリンが「バァバの家に泊まりたい」とあんなに譲らなかったのは何かに呼ばれていたからだったのです。
私はリンリンが寝ている耳元で、
「早くリンリンから離れなさい。ここに居たら許さない」と言うと、私の頭の中にイメージが飛んできたんです。ボロボロの服を着たげっそり痩せたおじいさんが洞窟か洞穴のような所で寝そべってコチラを見ている姿が。リンリンを呼んだのはこの人かと思い「離れなさい。許さない」と言い続けていたら、私も体調を崩しました。
そこでようやくnaonに相談して、naonの先生に除霊をお願いしました。
先生曰く、元々その土地にいた強い霊で大昔に何かの罪で幽閉されていたのではないかという事。とにかく厄介なので、bebeは手を出さないで。と言われました。そして、遠隔でリンリンとバァバの家を両方清めてもらいました。
その後体調が回復して、リンリンも学校に行けるようになりました。結局1カ月くらいは休んだり、遅刻早退を繰り返していました。先生にお願いしなかったら、ずっと学校に行けなかった気がします。
バァバの家の地域に昔から住む人に聞いたら、
いつの事が分からないくらい大昔に、悪いことをして幽閉されていた人がいたという言い伝えがあるそうです。その幽閉されていた場所は今となっては分からないようですが、ある場所に祠があって地域住民が掃除したりしているそうです。そこが幽閉されていた場所かどうかも分かりませんが、バァバはとても優しい情を持った人だったので憑いてきてしまって、その霊がリンリンを見つけたのかもしれません。そして、その土地に留まるにように呼んで、ジィジの口や馬の足を動かしたりしてリンリンをからかっていたのではないかと。
迷惑極まりない話しです。
あのボロボロの服を着た痩せたおじいさんは、幽閉したあの地域の人を憎んでいたようなので、隙があれば悪さをしているのではないかと思います。離婚や病気、鬱の方がとても多い気がするので・・・。
騒動が終わってから、
「ジィジ!他の霊に口動かされて操られてるやん!しっかりしてさ!」
とトトからツッコまれてました。
頼みますジィジ・・・。
今ではリンリンも何事も無かったように元気に過ごしています。